遺品整理で残すもの9選!残すかどうかを決めるポイントも紹介
遺品整理を進めるなかで、何を残して何を手放すべきか迷うことがあるでしょう。故人が生前に愛用していた品々には多くの思い出が詰まっており、判断が難しいものも少なくありません。そこで本記事では、遺品整理で残しておきたいものについて紹介します。残すかどうかを決める際のポイントについても解説するので、スムーズに整理を進めるための参考にしてください。
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遺品整理で残す物
遺品整理の際に残しておいたほうがいいものは以下のとおりです。誤って捨ててしまわないように気を付けてください。
- 遺言書やエンディングノート
- 貴重品
- 契約書や権利書
- 身分証明書
- スマートフォン
- 貴金属など価値のあるもの
- 鍵
- 借りているもの
- 思い出の品
遺言書やエンディングノート
遺言書やエンディングノートは、故人の意思を示す重要な書類です。財産分配や遺品整理の意向が記されている場合があるため、必ず確認して保管しましょう。とくに、遺言書によっては家庭裁判所での手続きが必要になるため、個人の判断で捨てたり開封したりしないように注意してください。
貴重品
現金や預金通帳、クレジットカードなどの貴重品は必ず確認し、安全に保管しましょう。資産の把握やさまざまな手続きで必要となります。また、カード類は不正使用を防止するために、速やかに使用停止手続きを行うと安心です。
契約書や権利書
土地や建物の権利書、保険契約書などの重要書類は、資産の把握や名義変更などに不可欠です。紛失すると再発行が難しいため、厳重に保管しておきましょう。
身分証明書
運転免許証や保険証、パスポートなどの身分証明書は、返納する必要があります。それぞれの返納先は以下のとおりです。
身分証明書 |
返納先 |
運転免許証 |
警察署や運転免許センター |
パスポート |
都道府県の旅券課(パスポートセンター) |
国民健康保険証 マイナンバーカード |
市区町村の窓口 |
国民健康保険以外の保険証 |
勤務先 |
スマートフォン
故人のスマートフォンには、連絡先や写真、契約情報などが多く含まれているため、初期化する前にデータを確認することが重要です。必要な情報をバックアップした後で、解約手続きを行いましょう。
貴金属など価値のあるもの
指輪やネックレス、腕時計など高価な品は、相続や形見分けなどに必要です。また、売却できる可能性もあるため、大切に保管しておきましょう。
鍵
家や車、金庫などの鍵は相続に直接関わるため、必ず確認してください。用途が不明な鍵も含めてすべて保管しておくと安心です。
借りているもの
レンタル品や図書館の本など、借りているものは早めに返却手続きを行いましょう。とくにレンタル品には返却期限があるため、整理の際にリストアップしておくと安心です。
思い出の品
写真や手紙、故人が愛用していた品などは、遺族にとって大切なものです。後悔することのないように、家族と相談しながら整理しましょう。
遺品整理で残すものを決めるポイント
遺品整理で残すものを決める際は、次の4つを意識してみてください。
- 遺言書やエンディングノートを確認する
- 親族と相談する
- 残す基準を決める
- 迷ったものは保留にする
遺言書やエンディングノートを確認する
遺品整理を始める前に、故人が残した遺言書やエンディングノートを確認しましょう。故人の希望について、具体的な指示が記されている場合があります。遺言書は法的効力をもつため、慎重に扱ってください。一方、エンディングノートに法的効力はありませんが、故人の思いを尊重する重要な手がかりとなります。
親族と相談する
遺品整理は1人で進めるのではなく、親族と相談しながら行うようにしましょう。家族全員が納得することで、トラブルを避けられます。親族で集まる場を設け、それぞれの思いを確認しながら進めることが、整理を円滑に進めるポイントです。
残す基準を決める
遺品整理を効率よく進めるためには、何を残し、何を処分するかの基準を明確にしておくことが重要です。残す基準としては次のようなものがあげられます。
- 故人の思い出が残っているもの
- 実用性のあるもの
- 価値のあるもの
あらかじめ基準を決めておくことで、感情に流されずに作業がスムーズに進みます。残す基準は親族間で共有し、トラブルにならないように配慮しましょう。
迷ったものは保留にする
遺品整理の際、処分するか迷うものは一旦保留にするのが賢明です。一時の感情で処分してしまうと、後悔してしまうこともあります。保留にした品物は、一定期間保管しておき、気持ちが落ち着いてから再度検討しましょう。時間をかけることで、納得した形で遺品整理を進められます。
後悔しないように遺品整理を進めましょう
故人によっては遺品の量が多く、作業が進まないことがあります。遺品整理をスムーズに進めるには、何を残すかをあらかじめ把握しておくことがポイントです。親族間で遺品整理について話し合い、残す基準を明確にすることで、後悔せずに進められるでしょう。