遺品整理は何から始める?自分で行う際の4つの注意点も解説!
遺品整理を始めようと思っても、何から始めたらいいのか迷うことがあるでしょう。そこで本記事では、遺品整理の基本的な流れと、自分で進める際の注意点について解説します。スムーズに進めるためのコツや、遺族間でのトラブルを避ける方法も紹介するので、遺品整理の参考にしてみてください。
この記事を読むための時間:3分
遺品整理とは
遺品整理とは、故人が遺した品々を整理して不要な物を処分したり、大切な物を遺族間で分けたりする作業です。単なる片付けではなく、故人の思いなどを配慮しながら進めなければなりません。また必要に応じて、形見分けや宗教的な供養などを行います。
遺品整理は肉体的な負担だけでなく精神的な負担も大きいため、遺族だけで行うことが難しい場合は、専門業者に依頼することも選択肢の一つです。
遺品整理の流れ
遺品整理では、次のように進めていくのが一般的です。
- 計画を立てる
- 遺言書などがあるか確認する
- 遺品を仕分ける
- 仕分けた遺品を処分、整理する
計画を立てる
まずは、遺品整理を始める前に全体の計画を立てましょう。作業を進める日程や作業範囲、作業を行う人を事前に決めることで、効率よく進められます。遺品の量や内容に応じて、どのエリアから整理を始めるか、どの程度の時間をかけるかを明確にしておきましょう。複数人での作業が可能な場合は、それぞれの役割分担を決めることで、負担を分散できます。
遺言書などがあるか確認する
遺品整理を始める前に、遺言書やエンディングノートといった故人の意向が示された書類がないかを確認しましょう。故人が書いた「自筆証書遺言」の場合は、家庭裁判所に提出し「検認」を受けなければなりません。自宅などで保管されていた遺言書がある場合は、まずは家庭裁判所に提出しましょう。
エンディングノートには法的な効力はありませんが、故人の財産や遺品の分配に関して示されている場合があります。保険証券や契約書類、貴重品の保管場所が書かれていることもあるので、事前に確認しておくべきです。
遺品を仕分ける
遺品整理では、遺品を「残す物」「形見分けする物」「処分する物」の3つに仕分けるのが基本です。まず、故人の思い出が詰まった物や貴重品を慎重に選び、その後、遺族間で形見分けの相談を行います。仕分けに迷った際は、いったん保留にし、時間を置いてから再度検討してみましょう。
また、処分する物でもリサイクルや寄付が可能な場合があります。捨てるのに罪悪感があれば、活用方法を検討するのがおすすめです。
仕分けた遺品を処分、整理する
仕分けが終わったら、不要な遺品を処分し、必要な物を整理して保管します。不用品は自治体のルールに従って処分するか、リサイクルや寄付を検討してみてください。大型の品や処分が難しい物は、不用品回収業者に依頼するのも1つの方法です。また、保管する物は整理しやすいように収納場所を決め、適切に管理しましょう。
遺品整理を自分で進める際の注意点
遺品整理を自分で進める際の注意点は、次の4つです。
- 親族と相談する
- 無理のない計画を立てる
- 近隣の住民に配慮する
- 自分で進めるのが難しいときは業者に依頼する
親族と相談をする
遺品整理を始める前に、必ず親族と相談しましょう。故人の遺品にはそれぞれの思い入れがあり、整理方法や処分について意見が分かれることもあります。トラブルに発展する可能性もあるため、親族間で事前に話し合うことが大切です。
また、形見分けする品を決める際には、各自が希望する品を確認し、公平に分配するよう心掛けましょう。親族の協力を得ることで、作業の負担が軽減され、遺品整理がスムーズに進みます。
無理のない計画を立てる
遺品整理は心身に負担がかかるため、無理のない計画を立てることが大切です。1度に全てを片付けようとすると、疲労やストレスが溜まり、途中で挫折してしまいます。そのため作業を複数日に分け、小さなエリアごとに進めるなど、段階的に行いましょう。計画的に取り組むことで、作業を着実に進められ、故人との思い出を大切にしながら整理できます。
近隣の住民に配慮する
遺品整理では、近隣住民への配慮も忘れずに行いましょう。とくに、大量のゴミを搬出する際や家具を運び出す際には、騒音や通行の妨げにならないよう注意が必要です。作業を始める前には、一言挨拶をしておくと、トラブルの防止につながります。また、ゴミの集積場所や出し方については自治体のルールを確認し、近隣に迷惑をかけないようにしましょう。
自分で進めるのが難しいときは業者に依頼する
遺品整理を自分だけで進めるのが難しいと感じた場合は、専門業者に依頼するのも1つの方法です。大量の遺品や、大型家具・家電の処分は手間や時間がかかるため、業者に任せることで効率よく進められます。
また、専門業者は遺品の供養や手続きのサポートなど、さまざまなサービスを提供しているため、精神的な負担も軽減できます。業者を選ぶ際は、口コミや実績を確認し、信頼できる業者に依頼することが大切です。
計画的に遺品整理を進めましょう
遺品整理は心身共に負担の大きい作業のため、計画的に進めることが大切です。自分で進めるのが難しい場合は、親族や専門業者の手を借り、無理のないように進めていきましょう。
次の記事へ
遺品整理を安くする方法を5つ紹介!費用相場と注意点も解説 »